某小国の戦争の行方

仮初めのあばら家が落ちてきて

それなのに雨が降って水が浮いている

地面は揺れて天井から降ってくる

人々は無表情にただ地面を見つめて笑っている

何かが大きくなって弾けていく、ただそれだけ

 

 

うむむ、先行き不安・・・な結果なのかなこれは

あまり良いように見えない

慟哭輪廻

日々生まれては消えていく、数多の細胞たち

廃れ、朽ち果て、消えていくものたち…

分かれては集まり、集まっては分離する、矛盾ばかりのものたち

無限、あるいは夢幻とも思える時間の中で希望の光が灯っては消え、灯っては消えていく…

淡く脆い希望、のようなものは気が付けば雲散霧消し、上下も分からぬ底無し沼という安寧、

とは言い難い絶望とも無間地獄とも解釈できる何か、に囚われ続ける

他者は無く、愛は無く、友は久しい

愛ある魂たちは未だに問いに応えず、呼び掛けに応じる気配は無い

とうに焦燥も精魂も尽き果て、空虚な無音を反駁する

只々、無間地獄の修業という業火に焼かれ続ける

 

求めども、求めども、虚しく手からすり落ちて虚空に消えてゆく

求めども、求めども、定着せず、混乱の極みにて絶望と徒労に襲われる

私が何をしたというのであろうか、という問い掛けに、カルマは何も返答しない

もはや失格であるという自問自答にも応える者はおらず

焦燥のやり場も無く、緩慢な牢獄だけが待ち続け、ただ破滅の時を待つばかり

一筋の光明は白昼夢であったのだろうか?

この問い掛けすらも虚しく木霊するのみである